>渋谷ではたらく社長からの 問いかけ | マルボロの部屋

>渋谷ではたらく社長からの 問いかけ

サイバーエージェントのしゃちょさんが意見を聞きたいらしい。

真面目に返信してみます。


>選挙とは別の政治への参加手段としてのブログ、「ブログを通しての政治参加」について、みなさんと一緒に考えたいと思います。


まず、単純に政治に影響力を与えたいのならば、数だと思います。現在の議員選出制度は国民一人に対して1票であり、その票が多い人が選出されることになります。単にホリエモンが好きという理由でも1票入れることができますし、すべての政党のマニュフェストをチェックし、毎日のニュース、省庁のHP、掲示板など様々な情報収集して深く考えている人でも1票です。
数(アクセス数、エントリー数)を集めればそれは世論となり政治家やメディアは無視できなくなると思われます。


次にこのような新しい試みを行う場合は「ブログ」の特徴(メリット、デメリット)を改めて考えてみる必要が出てくると思われます。今簡単に考えられるブログのメリットとデメリットは
メリット:時間に束縛されることなく、自由に一人一人が意見を記述することができる。
デメリット:自由なゆえに意見が集約されにくい、1人で複数のブログが持てる。1ブログ≠1人ではない。

メリット、デメリットに関しては、サイバーエージェントの方の方が詳しいと思いますし、私が記述したデメリットがメリットになりえている(メリットとデメリットは表裏一体)現実もあるとは思います。
しかし、特徴を踏まえた上で行うこと、特にデメリットを踏まえた上で行うことは重要であると思われます。


>どのようなブログがあれば私達と政治の間のギャップを埋められるでしょうか。


国会開会中であれば、与党の法案と野党のその対案に対するメリット、デメリットその法案でどのような影響が起こりえるか検証してあるサイトが存在すると個人的にはうれしいです。単純にメリットとデメリットが書かれており、興味ある人はそれに関するリンクをクリックしていけば、より細かな情報やデータを閲覧できるようなサイトです。これに関して言えば、ブログである必要があるかは少し疑問です。


>また政党や政治家は、国民の意見を政治に反映するために、どのようなブログを、どのように活用すべきだとお考えでしょうか。


今回の選挙で感じているのは、バックグラウンド(年齢・職業・とりまく経済状況)が重要であるのではないか?ということです。年代別、職業別の意見を政治家が見れることは大事なのではないでしょうか?また政治家が持っている疑問や問いを各バックグラウンドごとに聞くことができると良いと思われます。


簡単にできることを想像しますと、どんな日本になって欲しいか?という記事を書いてもらうなども、とても抽象的ですが、案外有効な気もします。

失われた10年では「日本に希望がない」と言われました。夢や希望が薄いことが自殺者増加やゆがんだ社会へと繋がっていくと思われます。「こういう日本になったらいいな」という記事を書いてもらうのです。気に入った記事にはアクセスやコメントが増えていくと思います。


また、人はそれぞれタイプがあると思いますが、大まかな日本全体のビジョンを描ける能力のある人を登録者の中から発掘し、そのビジョンに対して様々な専門家とリンクさせてブログ内で討論させるのもおもしろいのではないでしょうか?今回の選挙で大変多くの人が政治に少なからず興味を持ったと思われます。そのビジョンがとても魅力的であるのならば、アクセス数も増えていき結果的に政治や既存のメディアに影響を与えていくと思われます。


つまり、日本の将来に対する魅力あるビジョンを見つけ、それを具現できるように専門家とリンクさせ、その過程を見た人たちが自分のブログ内で記事を書きそれをTBさせていくという感じです。


また、その職業だからゆえに見えている素朴な疑問とうものが存在すると思います。事務職だから、八百屋さんだから、魚屋だから、フリーターだから、ニートだから・・などなど。その素朴な疑問を専門家(政治家、法律、経済、文学など)に検証してもらえることはとても有効的に思えます。


ただ、個人的には現在のワイドショーなどの過度な視聴率重視(数の重視)になって欲しくはないです。ある程度の質を保つと同時に無理に平等や公平にする(賛成意見と反対意見を必ずしも同数でなくてよい)必要もないと思われます。