05コンフェデ杯ギリシャ戦 | マルボロの部屋

05コンフェデ杯ギリシャ戦

コンフェデグループリーグB第2戦

日本対ギリシャ1-0の勝利。


内容としては終始日本が優勢で特に前半はもっと得点してもおかしくなかった。

イラン戦以来の4-4-2のシステムも違和感なく機能し、1タッチ2タッチでの早いパス回しをテーマにポジションチェンジ、サイドチェンジ、オーバーラップなども円滑に行い、メキシコ戦の課題をしっかりと修正していた。


メキシコ戦に引き続き加地が活躍。バーレーン戦の感想で加地のことを「06で欧州に注目される選手」と述べたけどこのコンフェデですでに注目されそう。これはとてもうれしいこと!!


新しい収穫は、田中、宮本のCBのフィジカルがないと指摘されがちの2人のコンビがうまく機能していたこと。ギリシャの高さのあるFW陣相手にもしっかり体を当てて対処していた。


得点には結びつかなかったものの、玉田と柳沢のコンビもとても効果的だった。


現在の日本の特徴は、中盤に起点となる選手が多く中央はもちろん両サイドからも攻撃が展開できるところ。

欧州の代表チームの場合、起点となる選手(司令塔)はピッチに一人だが日本の場合、中田、中村、小笠原がスピードのある2人のFWに決定的となるパスの補給を続けていた。ギリシャは起点となる選手が多いためにボールの取るタイミングを見失い完全に日本の早いパス回しに翻弄されていた。


起点となれる選手が多いのはまさに日本の強み。一人がマンマークで潰されても他の選手が起点となり攻撃を展開できる。さらに連携が高まりポジションチェンジやサイドチェンジが頻繁に行われるようになればマークもはずれより攻撃的、魅力的なサッカーを展開できるだろうなと思う


次はいよいろブラジルとの対戦。監督ジーコの母国ブラジル、世界チャンピオンのブラジル、スター選手軍団のブラジル、帰化したサントスの母国でもあるブラジル。

ジーコが就任してから、3年経ってようやく実現したこのカード。しかも昨日ブラジルがメキシコに負け、メキシコがグループリーグの突破を決め、残る1枚の出場権をブラジルと日本が争う形になった。


南米と相性の悪い日本。客観的に見れば明らかに力の差があるブラジル。日本がどこまでできるか?ジーコ監督の下、ラテンアメリカブラジルスタイルでチーム作りを進めてきた日本。本家本元との対戦。現在でもなお母国ブラジルでスターでありつづけるジーコの率いる日本代表との対戦はブラジルでもとても注目度が高いはず。


この対戦でもう一つの注目は、大黒の起用方法。スタメンで行くのか?それともスーパーサブで行くのか否か?

今回途中出場結果を残した大黒。個人的には、今まで通りスーパーサブで起用して欲しいと感じている。

理由は2つ

1、大黒が途中出場からでも試合の流れにしっかり入ることができる

2、大黒が個人で打開するタイプの選手ではないこと


玉田は得点に結びつかなかったもののサイドとのポジションチェンジやドリブルなどゴールへの積極性とてもいい動きをしていた。この動きになれていた相手DFが動きのタイプが違う大黒に対応でききれなかったことも大黒が得点した要因であると思う。

また、途中出場で出てくる選手が決定力、シュート精度の高い大黒の方が見ている側はもちろん、選手達も期待が持てると思う。スタメンで大黒が出た場合、前半から大黒の動きにDFが慣れてしまうと、結構あっさり対応されてしまう懸念がある。


よって個人的には、個人での突破能力の高い玉田が先発して欲しい。しかし、監督が大黒の評価が上がったことを意思表示するならば大黒はスタメンで起用されると思う。ここはブラジル戦で個人的に注目が高まるところだ。