日本代表 | マルボロの部屋

日本代表

イラン・アウエー戦、バーレーン・ホーム戦の2試合が終わり、最終予選を勝ち点6イランについで2位で折り返しを迎えることになった日本代表。

 

この2戦を総括するといろんなことがあったと思います。

今後のジーコの動向がとても気になります。

ちょっぴり、個人的に総括してみたいと思います。

 

まず、システムに関して

イラン戦4-4-2で敗北し、バーレーン戦では3-5-2で勝利を収めた。

今までは欧州組み(ベストメンバー)が揃えば、4-4-2、国内組みの場合は3-5-2という形を貫いてきた。ジーコも04年は3-5-2をメインに使いつつも3バックはあくまでもオプションという見解を貫き通していた「勝っているときはチームをいじってはいけない。」ジーコはこの格言に忠実であると言えると思う。

しかし、逆を言えば、「一旦、負けた場合はチームをいじる」可能性は大。今回中田と宮本の直訴によって、中田が召集された試合ではじめて3-5-2でバーレーン戦に望み勝利を収めた。バーレーン戦では4-4-2に変更する気配は全くなかった。ジーコの4-4-2がメインで3-5-2をオプションという考えにも変更が生まれたのか??イラン戦直後のバーレーン戦だけでは材料が少なすぎる。今度の5月にあるキリンカップに注目したい。

 

代表メンバー選出について

ジーコはバーレーン戦後の会見で、「6月までにどのようなチームを作るか?」という質問に対して

「(今後は)メンバー選考についても考えなければならない。」と述べた。

これは、田中とサントスの累積警告、藤田の怪我による戦線離脱、柳沢の追加召集などで、代表メンバーが27人に膨れ上がってしまったことに起因する。トルシエがA代表の試合とは全く関係のない時期に合宿で鹿島の選手を7人招集してかなり苦労した経験がジーコにはあり、トルシエは代表選出のために100人を招集したことがあったが、クラブとの関係を考慮しジーコは就任当初から最低限の人数18人~24人程度に留めていた。これを考えると27人というのは異例であり、6月には23人前後に絞っていくと思われる。

 

しかし、それ以上に敢えて「メンバー選考について考えなければならない」と述べたのには別に意味合いが含まれているのではないか?と推測する。イラン戦の敗北→「一旦、負けた場合はチームをいじる」ということだ。来るべき第6戦イラン・ホーム戦はジーコの述べる「ホームで3勝、アウエーで1勝。勝ち点12で自力突破」のためには絶対に勝たなくてはならない試合だ。

 

イラン戦での三浦アツの出来を見ると個人的には彼が次の代表に選出されるかはかなり疑問だ。

彼は、体長が悪いわけでもなく、調整に失敗したわけでもなかったが、マハダビキアをことごとく自由にさせ、攻撃でも目立った所がなく、得意のフリーキックやロングパスは見ることができなかった。

 

ジーコは、ある雑誌の取材で、現在の代表で未だにサイドの選手を探している述べていた。加地とサントスの控えは三浦アツだけであり、それ以外オプションとして右サイドには中田英、坪井、左サイドには中田浩の名前を挙げていた。
中田英がボランチに入った3-5-2の布陣では、守備は安定しつつ、両サイドはかなり攻撃的な戦術となった。そして、両サイドの加地とサントスは期待に答え、再三いいチャンスを作っていた。ジーコがこの戦術に手ごたえを感じたと考えるとサイドの攻撃を重要視し、坪井、中田浩のサイドへの(守備的な)オプションという選択肢はかなり可能性がひくくなると思われる。そして、加地、サントス共に累積警告が1ずつという状況、イラン戦での三浦アツのできを考慮すると、ジーコは本格的に新たなサイドの選手を探し始めるのではないだろうか?

 

大きくはこの2点だか、つまりは中田が代表復帰に際して大きな収穫があったと共に、チームの修正点も増えたと言っていいだろう。

 

もう一つわずかな所ではあるが、バーレーン戦で中村の交代に小笠原ではなく稲本を使った点だ。ロスタイムでただ、中村が疲れたから交代しただけだったと思うが、バーレーン戦後の会見でジーコは

「高原を代えなかったのは、彼の動きを見て、確実にシュートまで持っていけるという確信があった。体の切れがあったし、サポートがあれば、彼はもっといけるということで、高原は残した。」と述べている。

ジーコもサポートがなかったと感じており、バーレーン戦、中田が高原へクサビのパスを出しDFにスペースができたところに中村が飛び込んでいかなくてはいけない場面で中村はサイドに流れてしまっていた。

中央でスペースに飛び出すのがうまい稲本がOHに入れば、スムーズな攻撃ができるというイメージが試合を見ながらあったのではないか?と勝手に推測する。

 

中村は、GKが背が低いにも関わらずFKはニアを狙い続け、あれだけのCKとFKをもらいながら、オウンゴール以外、得点に結び付けれなかったのは、大きな課題を残すことになったと思う。終了間際に軽率なプレーでサントス、中澤が中村に対して怒ったのも、メンバーが中村を信頼してFKを任せていたのにも関わらず生かせなかったことへの苛立ちの表れだったのでは??とも勝手に推測。

ただ、足を痛めていた(?!)ことや本来の才能は言うまでもないので今後に期待したい。